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船酔い広報、船に乗る。

こんばんは。X担当です。

2週間ほど休暇をいただいてました。広報に異動してからこんなにSNS(特にX)から離れたことがなく、休暇中何度か投稿したい禁断症状にかられましたが、何とかぎりぎり耐えました。業務上ですが重度のSNS依存を自覚しました。


さて、先日ひょんなことから過去に撮影した写真を探すことに。

探したのは、こちらの写真↓

逆光の朝焼けがいい感じに撮れてる〜(自分で褒めていくスタイル)


こちらは、令和3年に磯崎漁協の漁船「岡田丸」に乗せてもらい、ひたちなか市でじつは盛んなイセエビ漁のワンシーンを撮影した一枚。

もう3年前のことになりますが、こうして思い返すと、これがなかなか濃い撮影でして、写真を眺めながら思い出がみるみるよみがえってきました。


というわけで今回は、こちらのイセエビ漁写真の撮影をnoteで振り返ってみたいと思います。よかったら読んでみてください。


組み写真をつくることに

那珂湊漁港と磯崎漁港という2つの漁港を持つ、「魚のうまいまち ひたちなか」

この魅力を、迫力ある写真で組んだ市報記事で伝えたい。
そんな思いで市内の水産業関連の写真を取り集めることに。

ちなみに、完成した組み写真がこちら↓

手前味噌ですが、茨城県広報コンクールの組み写真部門で特選を受賞することができました。
撮影にご協力いただいた皆さま、本当にありがとうございます。


この、市内のいろいろな水産業シーンを撮影した中の一枚が、例のイセエビ漁写真でした。


まさかのロケハン乗船

水産業を迫力ある組み写真で表現するなら、船上で漁をする一枚は必須。
早速、市の水産課職員とともに漁協へ。

事前に水産課から漁協の皆さんに話をしてもらい、スムーズに取材調整ができました。

「それならカメラマンは船乗りなよ!」「あ、ありがとうございます!!!」
「漁の前日に同じ船で仕掛けしに出るから、どんかもんか試しにそれに乗っていくか!」「え、あ、ありがとうございます!!!」

いわゆるロケハンができることに。

ありがたい。本当にありがたいことなんですが、船酔いがめちゃ心配な体質なので、まして2日連続で漁船に乗って大丈夫かなぁ…という不安を抱えながらも、水産課職員におすすめの酔い止めを紹介してもらい覚悟を決めました。


運命の別れ船

時刻は午後2時半頃。翌日の本番を前に、漁場にイセエビを獲る仕掛けを設置しにいく船に乗せてもらいました。

第3岡田丸のボディ

第2岡田丸第3岡田丸という2隻の船に分かれて向かうことに。

第3岡田丸は、より小型の漁船。小型の方が揺れるという事前情報を持っていたので、すかさず大型の第2岡田丸に乗り込もうとしましたが、「カメラマンはこっち(第3)だな!その方が(漁師と距離近いから)いい写真撮れるぞ!」「あ、いやぁ…ありがとうございます!!!」

ありがたく第3岡田丸に乗りました。


水産課職員は第2に乗船することに。一気に心細くなる。

そんなこんなでダブル岡田丸は、磯崎漁港を出発。
漁場のある沖へと向かいました。

こっちが第2岡田丸


漁場って遠いんですね

担当を乗せた第3岡田丸は、エンジンを唸らせ、小型とはいえけっこうなスピードで勢いよく進みます。波しぶきがすごい。

ここで担当が乗せていただいた第3岡田丸の乗組員を紹介させてください。

  • 岡田さん(優しく強い漁師さん)

  • ダイキくん(岡田さんの息子さん。とても優しい)

  • X担当(かなづち船酔い広報)

写真手前の運転席が岡田さん。奥に座っているのがダイキくん。


そんなメンバーでいざ沖(漁場)へ。

陸地が遠ざかっていく…
出発した磯崎漁港がもうあんなに小さく…


沖から見るひたちなか市(新鮮)
右奥に常陸那珂港区が見えます


「結構来たけど、どこまで行くのかな…」
担当の不安顔を察して、声をかけてくれる岡田さん。
「今日は(海が)凪いでるから大丈夫だ〜」「あ、ありがとうございますぅ」

岡田さんのこの背中が目の前にあったから頑張れました。


漁場に到着

詳しい距離はわかりませんが、漁港から約40分後、漁場に到着。

ここからは、2隻の船がそれぞれ別の漁場(方向?)に走りながら、縄やブイなどを組み合わせた「仕掛け」を広げていきます。

親子漁師の息ぴったりのコンビネーション

ちなみに「建て網漁」という漁法だそうです。

船って、沖で止まっていると波でゆらゆら揺れるんですよね。
漁場に向かって真っ直ぐ進んでいたときには感じなかった揺れを感じました。止まったり発進したり。ぐるっと旋回したり。

若干危ない気配(船酔い)を感じながらも、カメラを構える頻度を減らすことでなんとか乗り切りました。カメラマン失格。
カメラのファインダーや液晶を見るのがこんなにきつい日がくるとは。夢にも思いませんでした。

陸地が見えないのが不安で不安で


愛しの陸地

そんなこんなで、午後4時前に無事帰港。約1時間半の乗船でした。

実は担当が乗っていたから早めに切り上げて漁港に戻ってくれたそう(優しい)で、この後すぐに別の漁場に出発していく岡田丸でした。漁師さんタフすぎ。

担当は陸に上がってもしばらく揺れが残りましたが、水産課職員はケロッとしていました。漁業体験という事業で年1、2回は漁船に乗っているからとのこと。同じ市職員とは思えない逞しさ。適材適所ですね。人事課すごい。


船酔いしないかとにかく心配なロケハン乗船でしたが、船上で撮影する感覚やアングルが掴めたので、結果的にはほんとうにありがたい機会でした。


さて、とりあえず今日は一旦解散して、明日の明朝の出発に備えることに。
……明朝…⁉︎

「朝の3時半頃に漁港集合ね。4時には船出るから」
「あ…、あ、あ、ありがとうございます!!!」

次回、「続・船酔い広報、漁船に乗る。」に続きます!

朝焼けがきれいでした